タクミ引退
タクミとは修斗で山崎剛戦が決まる前からの付き合いです。2002年の夏に闘っているのでその半年くらい前位ですかね。ある弟子の紹介で僕のチーム「チーム甘えん坊」に定期的に来るようになりました。その頃のメンバーは意外と凄くて、修斗世界チャンピオン山下志功、Tグリップの小幡代表、その紹介とかで須藤元気くんとか所くん、他にも名だたるプロが参加してくれていました。ある意味指導者としての僕の初の活動かもしれません。基本レスリングを教えていましたが、現役キックボクサーだったのでたまには打撃も教えていました。 寝技師として評価が高かったタクミでしたが、裸になるとテイクダウン(TD)は出来ませんし打撃も全く。「こんなんでよく勝ってるな?」ってのが最初の印象でした。本人も自覚しているように超不器用なので教える僕としても苦労しました。しかし誰よりも努力しました。練習しました。「休みましょう」って言っても練習していました。そのせいか怪我も多くパラエストラ東京では「怪我の四天王」と不名誉なあだ名をつけられていました。不器用な事を知って過度の練習をするから仕方なかったかもしれません。 そんなタクミが青井人選手と試合しKO負けしました。年の差は20以上。イケイケで技術のある若者には力及ばず。これを機に引退を決意しました。彼の引退表明の言葉にはヒデ三好への感謝の言葉も述べられていました。逆に僕はタクミに対して感謝しかありません。こんな無名な僕にずっとついてきてくれ、信じてくれました。今こうやって「ヒデ三好」という日系ブラジル人みたいなふざけた名前が小さくとも世に出てるのはタクミのお陰です。 http://blog.livedoor.jp/paraestra_news/archives/52112974.html これからはMMAファイターとしては引退ですが、グラップリング、柔術の選手としては頑張るそうです。また指導者としても活躍されるでしょう。僕の弟子として、また良きライバルとして良い関係を続けていきたいと思います。 2000年に修斗プロデビューから長い選手生活、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございます。 ■公式サイト: http://www.hidemiyoshi.jp ■入会案内: http://www.hidemiyoshi.jp/join