さらば青春の光・・・


先週の金曜日でRUNKIのクラスが終わりとなりました。震災のお蔭でRUNKIの存在すら忘れそうでした。ほんとにお世話になったのですがね…。

この4年彼は頑張り、悔いを残さない…とまでは行かないと思いますが、満足はしていると思います。これからは『只の男の子。アキオに戻ります。』と人づてに聞きました。アキオ…は彼の本名です。

彼は実は一度道場をやめているのです。というより来なかった時期があります。五味選手に憧れていたアキオ青年は常に『オレ、まじやばいよ。』と吹いていました。『練習しない奴には試合は出させん。』と常日頃から言っていたそこの道場主(ぼく)の逆鱗に触れたそうです。『よし、アキオくん、かかってらっしゃい。ちみの実力を見て進ぜよう。』と延々とスパーをした覚えがあるみたいです。『会長、前蹴りだけでアキオ青年を倒してました。』ナカセン談。『見ていられなかった。』ロマン談。このような逸話があるとか、ないとか。最後の話の時に、突然アキオ青年が泣き出しました。『僕間違っていました。』と。コレがHIDE'S KICK!『鬼の目にも涙事件』です。http://blog.hidemiyoshi.jp/?search=%B5%B4%A4%CE%CC%DC%A4%CB%A4%E2%CE%DE

そこから彼は変わりました。道場生で一番吐いた人間ではないでしょうか。1度や2度ではないはずです。レスリング30分続けてやったときも吐いていましたね。その結果総合でプロになり8戦7勝7KOという輝かしい戦績を残しています。彼の努力とセンスの賜物です。しかし非常に勿体無いのですね。が、それも彼の人生。僕が強制する権利は御座いません。

今回は家庭の事情という事でやめます。というより一旦スタッフとしては離れると僕は認識しています。練習できる時は来るそうですし、柔術の試合は出たいとの事なので、アキオ青年と話した結果選手としては残る形にしておきます。

アキオ青年も25歳、この道場で4年もの歳月を過ごしました。アキオ青年にとって道場に来ていた時間は有意義な時間だったようです。

最後に彼はこう言っていました。
『僕、まだ25年しか生きていないですけど、悪い事をやったらそれなりの悪い事、善い事をやったらそれなりの善い事が起きているんですよね。人生結局プラスマイナス0なんだなぁって思います。』
そしてマックのコーラを片手に自転車を蟹股でこぎ、方南通りを中野方面へと消えていきました。

ま、またいつか来るでしょう。しばしの休息をアキオ青年に…

金曜日柔術クラスは、TF秋葉原代表の渡辺直由先生に先生を派遣してもらいます。たまに直先生も来て下さるそうです。コレで金曜日が盛り上がりますね。(アキオ青年の話がコレでまた薄くなりました。)

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