OTの輝いた日


本当よく頑張りました。沢山写真を撮りました。そのためにSIGMA30ミリF1.4を購入しました。(言い訳)
OTはいつ失明してもおかしくないと先生から言われているそうです。少しでも沢山綺麗な写真を見てもらいたいですね。その第一枚目が172㎝58㎝です。何なんでしょう?早速いい仕事をしています。

試合前のOTはリラックスしていました。と言うより変なテンションでしたね。やはりTVが入っているためでしょう。(3月1日スーパーニュース・アンカーにOT特集くまれる予定。関西限定の番組)関西テレビのディレクターの方も仰っていました。『いつも通りで良いのですが…キャメラが回るとどうしてもテンションが上がってしまわれるんですよね。わはは。』

両者リングイン。緊張が走ります。入場曲もありました。僕は仮面ライダーブラックを期待したのですが尾崎豊でしたね。それもアリです。セコンドの田中君が先にリングインして障害者OTから皆へのメッセージを画用紙で紹介していました。

ルールは顔面へのパンチ、膝の攻撃は無し(ハイキックは有り)。グラウンドでの打撃は無し。プロレスみたいに3カウントホール有り、ロープエスケープ1回まで有り…面白いルールでした。

相手は軽度とは言え脳性麻痺のヤングガン。しかし、しっかり打撃、レスリングを練習されているようです。身体も強い選手でした。そして何よりも気持ちが強かった。しかしスタミナ以外を凌駕したOTは危なげなく試合を運びました。スタミナ切れのお蔭で極めれる所極め切れず…時間切れのドロー。でも、先ほども言いましたがそれで良かったのです。

今回の試合の為10㎏減量に成功したOT。しかし、10㎏落とした身体には見えません。全くと言ってカットは無いしバルクも無い。(笑)筋肉とスタミナを落としたのでしょう。いや、スタミナは初めから無いようです。

ご両親も来ておられました。お母様は『家でそわそわして待っているよりも実際この目で見てやりたかった。』と涙ながらに僕に喋ってくれました。お父様は『ちっ、練習不足やな、って思いましたわ。』と涙ながらに仰っていました。涙が物語るようご両親は心配で仕方なかったと思います。コレばかりは実際の親になった人で無いと分からないことでしょう。

本人が『僕には技術は無かった。』と言っていまいしたが、そこまででは無かったですね。三角→オモ→マウント…トライフォース五反田で培った技術を出せたのではないでしょうか?打撃に関しても同じです。左インロー、左ミドルのコンビネーション。教えたことが出来ました。一度覚えた技術はそうそう忘れるものではないのです。自転車、小さい時に乗れ、久々に乗れるのと一緒です。多分。

試合が終わりマイクを渡されたOT。OTが言ってくれた言葉が本当に嬉しかった。今までやってきた事が間違っていなかったんだ、これからも続けていけるんだ…と思えました。オンエァされる前に書いてしまうのはアレなんでココでは割愛します。やっぱ信じる気持ちってのは大事なのです。

そんなこんなで無事試合も終えることが出来、充実した一日となりました。プロの格闘技の試合と比べたら見せれるものではなかったと思います。しかし、障害者でも頑張れば好きなことが出来る、何かを伝えられるってのは皆さんに感じてもらえたのではないのでしょうか?僕はその手伝いが出来た事を誇りに思います。

OTありがとう、そしてお疲れ様。

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