謝謝


5年弱、HIDE'S KICK!に在籍したティンファイが月曜に帰国します。昨晩が最後の練習でした。そして彼が希望した帯叩きを実施しました。帯叩きとは昇格者が仲間に帯で叩かれるといったアメリカ発祥と言われる儀式です。今ではやる道場は減ってきていますが、何気に人気のある儀式です。

その帯叩きで出来た紫の痣は一生忘れることのないモノでしょう。痛がっていましたが顔は自然と出てくる笑顔でした。

お別れ会をしました。沢山の人が集まってくれました。とても和やかで温かい会でした。本当に良い仲間に恵まれたティンファイです。

更にその後、二丁目大好きケータロー(notK太郎)達と酉の市行ってからゲーバーに行きました。合コン中のノッティと合流するといったカオス状態でしたが、皆で踊って歌って大盛り上がり。ティンファイが僕の送ってくれた歌、一生忘れることはできません…と言いたいですが、帰るころには忘れていますし、中国語の歌なので全く分かりません。ケータローが言うには「親に捧げる歌」だそうです。(笑)

僕は別件で皆を置いて帰ることになりました。皆にお別れを言った最後にティンファイが泣きながら僕の胸に飛び込んできました。「HIDE'S KICK!に入って良かった。ありがとうございます、先生。本当に淋しい」…僕の涙腺はオープンガード。涙の土砂崩れとなりました。

格闘技を通じて「家族」という大きなことは言いませんが、それに似た気持ちを持っていてくれた、それが嬉しくって嬉しくって。「ありがとう、頑張れよ」としか言えませんでした。本当に幸せ者です。

最後の練習、ティンファイとスパーをやりました。本気でぶつかってきました。青になったとたん急に強くなった気もします。「帯が人を育てる」そういう人がいます。彼もその一人だと思いました。僕にとってもいい思い出になりました。

ティンファイ、今までありがとう。そしてお疲れさま。これから新しい生活が始まるのは大変だと思います。ですが、ティンファイにとってきっと良い生活が待っていると思います。HIDE'S KICK!で得た経験が少しでもティンファイのこれからの生活に役立つと嬉しく思います。また会う日まで。



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